建設業キャリアアップシステム 事業者登録更新 忘れずに

建設業に従事する技能者がIDカードの所持を求められる 建設業キャリアアップシステム 運用開始から5年がたちまして、 事業者登録更新 手続きが始まります。

建設業キャリアアップシステムとは?

建設業が将来にわたって、その重要な役割を果たしていくためには、現場を担う技能労働者(技能者)の高齢化や若者の減少といった構造的な課題への対応を一層推進し、建設業を支える優秀な担い手を確保・育成していく必要があります。そのためには、個々の技能者が、その有する技能と経験に応じた適正な評価や処遇を受けられる環境を整備することが不可欠です。そこで、技能者の資格、社会保険加入状況、現場の就業履歴等を業界横断的に登録・蓄積する仕組みとして、 建設業キャリアアップシステム  (CCUS)が導入されました。

技能者の資格、現場の就業履歴を業界統一のシステムで登録・蓄積、資格や経験等によって能力をレベル判定し、これに応じた適切な給与が支払われる環境を整備することで、
若い世代にキャリアパスを示すことを目指しています。

参考記事:建設業キャリアアップシステムとは?

導入されたものの、下請け企業の企業者登録がゼロの現場が40%を占めるといった建通新聞の報道もありまして、建設業キャリアアップシステム(CCUS)はまだまだ建設業界に浸透していません。
とはいえ、国の政策として推奨されておりますから、建設業キャリアアップシステム(CCUS)に登録しないことによる不都合が増えてきます。

早めの建設業キャリアアップシステム(CCUS)登録をおすすめします。

行政書士へのご相談は右下のチャットからも承ります

建設業キャリアアップシステム 事業者登録更新

CCUS事業者登録 の有効期間は5年間です。

有効期限の6か月前から1か月前の間に更新手続を行う必要があります。更新手続をしなかった場合は、新規登録が必要です。この点は、一般の建設業許可申請と同じですね。

CCUSは、2018年から限定運用、2019年4月から本格運用をはじめまして、限定運用期間に登録した約8,500社については特例で有効期限を2024年3月末としているため、この10月1日から初めての更新手続がはじまりました。

 

 

建設業キャリアアップシステム (CCUS) 事業者登録更新 の流れ

事業者登録更新 のお願い メール受信

有効期限の半年前に、登録責任者宛てにメールが届きます。

事業者登録更新
事業者登録更新

メール本文のURLをクリックすると、

「事業者更新の流れと方法」のページが開きオンライン上で手続できます。

社名など登録内容に変更がある場合は、事業者確認書類が必要になります。

事業者登録更新 更新料の支払

オンライン上で更新手続を進めますと、決済画面に移りまして、更新料の支払に進みます。

更新料は下記の通りです。

事業者更新料

資本金額によって料金が変わります。

資本金500 万円未満・・・6,000 円
資本金500 万円以上 1,000 万円未満・・・12,000 円
資本金1,000 万円以上 2,000 万円未満・・・24,000 円
資本金2,000 万円以上 5,000 万円未満・・・48,000 円
資本金5,000 万円以上 1 億円未満・・・60,000 円
資本金1 億円以上 3 億円未満・・・120,000 円
資本金3 億円以上 10 億円未満・・・240,000 円
資本金10 億円以上 50 億円未満・・・480,000 円
資本金50 億円以上 100 億円未満・・・600,000 円
資本金100 億円以上 500 億円未満・・・1,200,000 円
資本金500 億円以上・・・2,400,000 円
一人親方 0円
一人親方以外の個人事業主 6,000 円

 

建設業キャリアアップシステム への登録のメリット

建設業キャリアアップシステム(CCUS)への登録について法的な義務づけはありませんが、
国の政策として推奨されていますので、さまざまに登録のメリットがあります。ちなみに、技能実習の外国人労働者にはすでに義務づけられています。

競争入札参加資格や経営事項審査におけるインセンティブがあります。
公共事業でのインセンティブを与える動きが各地ででています。

業務効率改善にも力を発揮します。施工体制台帳や作業員名簿の自動作成が可能になります。勤務時間管理や給与計算等の活用もできるシステムとなっています。

助成金では、人材開発支援助成金(建設労働者技能実習コース)について、建設キャリアアップカード登録者については賃金助成額を1.1倍とされています。

経営事項審査においても、2020年4月から次の変更がありました。

  • 技術力(Z)のうち技術職員数(Z1)において、能力評価基準レベル4の者に3点、レベル3の者に2点の評価
  • 社会性評価(W)でシステム登録技能者のうちレベル2以上にアップした技能者の割合に応じて最大10点評価

建設業キャリアアップシステム(CCUS)登録の代行申請を承ります。

建設業キャリアアップシステム(CCUS)登録行政書士

CCUS登録行政書士

岡高志行政書士事務所は(一財)建設業振興基金が運営するCCUS(建設業キャリアアップシステム)の登録行政書士として名簿掲載されました。

CCUSの更なる普及に向け、日頃から建設業許可や経営事項審査などで建設事業者のフォローを行っている行政書士がCCUSの代行申請が行えるよう、
2022年2月に行政書士によるCCUSの事業者IDの取得が可能となりました。
CCUSの登録と現場運用に関する講習を受講した行政書士が「CCUS登録行政書士」として名簿掲載されることとなりました。
CCUSの登録にあたってはCCUS登録行政書士をご活用ください。

CCUS登録行政書士とは、建設キャリアアップシステムの事業者IDを取得し代行申請を行うことができる行政書士の呼称です。

CCUS行政書士報酬

岡高志行政書士事務所ではCCUSの登録申請を代行いたします。

建設キャリアアップシステム

CCUS 建設キャリアアップシステム

行政書士へのご相談は右下のチャットからも承ります

建設業許可 は代理人として 行政書士 への依頼が必要?

建設業許可申請は、建設業法の要件に即して多くの書類を集めなければなりません。書類作成のプロである行政書士に依頼するのが一般的です。

建設業許可の裏ワザ や 抜け道 があるというわけでもありませんが、

行政書士にまかせておけば、行政からの問い合わせ対応も代理しますのでスムーズです。

自社内でなれない事務作業をするのには、手間ひまがかかります。そうしたコストを鑑みると、行政書士に依頼するのがおすすめです。

この記事を書いた人
岡高志(行政書士)

東京大学法学部卒業。東京大学大学院工学研究科都市工学専攻修了。46歳。
2011年行政書士登録。岡高志行政書士事務所開業。
大学卒業後、大手銀行、証券会社、外資系投資会社にて金融・開発投資の第一線で活躍。東京都・大田区議会議員として、地方自治の現場で課題解決を行うとともに、政界でのネットワークも構築。
行政書士として、多方面に秀でており、遺言・相続・会社設立・建設業・宅建業のセミナーを開催。行政書士ブロガーで多方面で発信するとともに記事監修も行っている。著書「決定版 選挙・立候補マニュアル: 選挙活動の基礎からSNS活用法まで」(世論時報社)、「遺言書作成と相続対策のすべて (行政書士がかんたん解説!)」(世論時報社)

タイトルとURLをコピーしました